日本からベトナム株を買える証券会社4社徹底比較──手数料・取扱銘柄・FOL対応を、ハノイから検証 SBI証券・アイザワ証券・楽天証券・マネックス証券の構造的違い

こんにちは、ベトナム資産形成研究所のリンです。

ハノイから今日もベトナム株式市場の話をお届けします。

「ベトナム株に興味はあるけれど、どの証券会社で買えばいいのか分からない」──私のところには、こうしたご相談が日々届いています。日本の主要証券会社の中で、ベトナム株を取り扱っているのは、実はそれほど多くありません。さらに、各社で手数料・取扱銘柄数・FOL(外国人保有上限)対応・注文方法・受渡日が大きく異なるため、ご自身の投資目的に合った証券会社選びは、ベトナム株投資の最初の関門となります。

本記事では、日本人投資家が利用可能な主要4社──SBI証券・アイザワ証券・楽天証券・マネックス証券──のベトナム株取扱状況を、現地ハノイから検証してお届けします。

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これが、ハノイから皆様にお届けする編集姿勢です。本記事は、各証券会社の構造を「光と影」の両面から、客観的に整理することを目的としています。

なお、本記事は事実報道です。特定の証券会社や銘柄の売買を推奨するものではなく、各社の構造を客観的に解説するものです。手数料・取扱銘柄等は変更される可能性があるため、最新情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。

目次

1. そもそも、日本からベトナム株を買う方法は?(3つの方法の整理)

4社比較に入る前に、まず大前提となる「日本からベトナム株を買う3つの方法」を整理しておきたいと思います。それぞれに「光」と「影」があり、ご自身の投資目的によって最適な選択が異なります。

方法1:日本の証券会社経由で個別株を購入する

SBI証券・アイザワ証券などの日本の証券会社を通じて、ベトナムのHOSE(ホーチミン証券取引所)上場銘柄を直接購入する方法です。

  • 光(メリット):日本語対応・日本円決済・確定申告が比較的シンプル・国内の証券会社のサポート体制
  • 影(デメリット):手数料が現地より高め・取扱銘柄が限定的(主にVN30銘柄中心)・FOL満杯銘柄の制約

「個別銘柄を本格的に研究して買いたい」という日本人投資家にとって、最も現実的な選択肢です。

方法2:現地ベトナム証券会社で口座開設する

SSI Securities、VnDirect、VCBS等のベトナム証券会社で直接口座を開設し、現地市場で取引する方法です。

  • 光(メリット):HOSE・HNX・UPCoMの全銘柄取引可能・手数料が圧倒的に低い・現地のリアルタイム情報アクセス
  • 影(デメリット):口座開設のためにベトナム渡航が必要(オンライン口座開設も一部進展中だが日本居住者には制約あり)・現地言語(ベトナム語または英語)対応・確定申告の複雑性・為替送金の手間

「ベトナム株を本格的・長期的に投資したい」「現地に頻繁に渡航する機会がある」という方には選択肢になります。一般的な日本人投資家にはハードルが高い方法です。

方法3:ベトナム株ETF・投資信託で間接投資する

日本国内で購入可能なベトナム関連ETF・投資信託を通じて、ベトナム株式市場に間接投資する方法です。

  • 光(メリット):少額(100円〜)から始められる・分散投資効果・日本円・特定口座対応で確定申告簡素・楽天証券・マネックス証券・SBI証券で購入可能
  • 影(デメリット):個別銘柄選択不可・信託報酬(年0.7〜1.5%程度)・ベトナム株市場の上昇/下落をそのまま反映するわけではない

「個別銘柄分析の時間はないけれど、ベトナム経済の成長性に乗りたい」という方には適切な選択肢です。連載別記事「ベトナム株ETF・投資信託の選び方」(第17記事)で詳細を解説しています。

3つの方法の「光と影」を見極める

3つの方法は、それぞれに役割が異なります。「どれが最適か」ではなく、「ご自身の投資目的に合うか」という視点で選ぶことが重要です。

本記事では、方法1の「日本の証券会社経由」を中心に、4社の構造的違いを比較していきます。方法3のETF・投資信託についても、楽天証券・マネックス証券のセクションで触れます。

2. SBI証券のベトナム株取扱──大手ネット証券の構造

SBI証券はどんな証券会社か?

SBI証券は、SBIホールディングス傘下の日本最大級のネット証券です。国内株・米国株・アジア株を中心に、幅広い金融商品をオンラインで提供しています。ベトナム株については、外国株取引の一環として個別株取引に対応しています。

SBI証券のベトナム株・取扱の基本構造

2026年5月時点の公開情報を基に、SBI証券のベトナム株取扱の基本構造を整理します。

  • 取扱市場:HOSE(ホーチミン証券取引所)上場銘柄が中心
  • 取扱銘柄数:VN30構成銘柄を含む主要銘柄に対応(具体的銘柄数は各時点で変動・最新は公式サイトで確認)
  • 注文方法:オンライン(SBI証券のWeb・アプリ)・電話注文
  • 取引時間:ベトナム市場の取引時間(現地時間9:00〜15:00・日本時間11:00〜17:00目安)
  • 受渡日:T+2.5(ベトナム市場標準)
  • 約定通貨:円貨決済対応(円換算で取引内容を確認可能・最新は公式で確認)
  • 最低取引単位:銘柄により異なる(通常100株単位)

(出典:SBI証券公式サイト・2026年5月時点。最新情報は各時点で公式確認をお願いします)

SBI証券の手数料体系の構造

SBI証券のベトナム株取引手数料は、約定代金別の手数料率と、最低手数料・上限手数料の組み合わせで決定されます。さらに、為替手数料(VND-JPYまたはVND-USD-JPY経由)が別途発生します。

  • 取引手数料:約定代金の○%(最低手数料・上限手数料あり・最新は公式で確認)
  • 為替手数料:VND-JPY間の交換に伴うスプレッド
  • 配当受取時:VND建て配当の円転に伴う為替手数料

長期投資の場合、配当の度に為替手数料が発生する点は、累積影響を考慮する必要があります。

SBI証券の「光」

  • 日本最大級のネット証券・知名度の高さ
  • オンライン完結の取引(電話注文不要)
  • 日本語完全対応・サポート体制
  • 国内株・米国株・アジア株を同一口座で管理可能
  • 円貨決済対応により、取引内容を円換算で把握しやすい
  • マイレージ・ポイント等の付帯サービス

SBI証券の「影」

  • ベトナム株取扱銘柄数が、アジア新興国株専門の証券会社に比べて限定的
  • FOL(外国人保有上限)満杯銘柄の取引対応が制約される場合あり
  • 為替手数料の累積影響
  • UPCoM(中小型株市場)銘柄の取扱は限定的

SBI証券は、どんな日本人投資家に向いているか?

SBI証券は、以下のような日本人投資家に向いています。

  • すでにSBI証券で国内株・米国株を取引している方
  • ベトナム株の主要VN30銘柄を中心に投資したい方
  • オンライン取引の利便性を重視する方
  • 取引内容を円換算で把握したい方
  • ベトナム株は「ポートフォリオの一部」として保有したい方

一方、「ベトナム株の中小型株まで含めて本格的に研究したい」「FOL満杯銘柄も含めて幅広く取引したい」という方には、後述のアイザワ証券の方が選択肢が広い場合があります。

3. アイザワ証券のベトナム株取扱──アジア新興国株専門の構造

アイザワ証券はどんな証券会社か?

アイザワ証券は、アジア新興国株の取扱に強みを持つ日本の証券会社です。ベトナム・タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン等、東南アジア各国の個別株取引に対応しており、新興国株のパイオニア的存在として知られています。

アイザワ証券のベトナム株・取扱の基本構造

2026年5月時点の公開情報を基に、アイザワ証券のベトナム株取扱の基本構造を整理します。

  • 取扱市場:HOSE・HNX・UPCoM(3市場対応・SBI証券より幅広い傾向・最新は公式で確認)
  • 取扱銘柄数:VN30+α(中型・小型株も含む・SBI証券より豊富な傾向・正確な銘柄数は公式で確認)
  • 注文方法:電話注文中心(担当者制度)・オンライン対応も進展
  • 取引時間:ベトナム市場の取引時間に準拠
  • 受渡日:T+2.5(ベトナム市場標準)
  • 担当者制度:アジア新興国株専門の担当者が対応

(出典:アイザワ証券公式サイト・2026年5月時点。最新情報は各時点で公式確認をお願いします)

アイザワ証券の手数料体系の構造

アイザワ証券のベトナム株取引手数料は、約定代金別の手数料率と、為替手数料の組み合わせで決定されます。電話注文中心の運営のため、SBI証券よりも手数料水準は高めとなる傾向があります。

  • 取引手数料:約定代金の○%(SBI証券より高めの傾向・最新は公式で確認)
  • 為替手数料:VND-JPY間の交換に伴うスプレッド
  • 担当者対応:電話注文・コンサルティング

アイザワ証券の「光」

  • ベトナム株を含むアジア新興国株の取扱銘柄数の豊富さ
  • HOSE・HNX・UPCoMの3市場対応(SBI証券より幅広い場合あり)
  • 担当者制度による専門的アドバイス(投資推奨ではなく実務的サポート)
  • 新興国株への長年の専門性・知見
  • FOL満杯銘柄への対応力(他社より柔軟な場合あり)

アイザワ証券の「影」

  • 取引手数料がSBI証券より高めの傾向
  • 電話注文中心(オンライン完結を求める層には不便)
  • 担当者の対応時間(平日営業時間内)の制約
  • 口座開設の手続きがネット証券より煩雑な場合あり

アイザワ証券は、どんな日本人投資家に向いているか?

アイザワ証券は、以下のような日本人投資家に向いています。

  • ベトナム株を本格的・継続的に研究したい方
  • VN30以外の中小型株にも投資したい方
  • HNX・UPCoMの銘柄にも興味がある方
  • 担当者との対話を通じて取引したい方
  • アジア新興国全体への分散投資を考えている方

一方、「オンライン完結の利便性が最優先」「コストを最も低く抑えたい」という方には、SBI証券の方が適している場合があります。

4. 楽天証券・マネックス証券のベトナム関連商品

楽天証券・マネックス証券は、SBI証券・アイザワ証券とは異なる位置づけの証券会社です。ベトナム株の個別株取引は基本的に提供しておらず、ベトナム関連の投資信託・ETFを中心とした商品展開となっています。

楽天証券のベトナム関連商品

楽天証券は、楽天グループ傘下の大手ネット証券です。日本株・米国株・投資信託の取扱に強みを持ちますが、ベトナム株の個別株取引は基本的に対応していません(2026年5月時点・最新は公式で確認)。

  • 取扱商品:ベトナム関連ETF・投資信託
  • 個別株対応:基本的に非対応
  • 強み:楽天ポイントとの連動・日本国内完結の利便性
  • 主な商品:ベトナム株式市場連動型のETF・投資信託(具体的商品名・信託報酬は最新を公式で確認)

楽天証券は、「日本株取引のメイン口座+ベトナム関連はETFで間接投資」という日本人投資家にとって、自然な選択肢の一つです。

マネックス証券のベトナム関連商品

マネックス証券は、海外株式の取扱に強みを持つ証券会社です。米国株・中国株・香港株では幅広い銘柄を取扱っていますが、ベトナム株の個別株取引は基本的に対応していません(2026年5月時点・最新は公式で確認)。

  • 取扱商品:ベトナム関連ETF・投資信託(他社と同様の品揃え)
  • 個別株対応:基本的に非対応
  • 強み:米国株・中国株・香港株への幅広い対応
  • 位置づけ:海外株は米国・中国・香港中心

楽天証券・マネックス証券は、どんな日本人投資家に向いているか?

両社は、以下のような日本人投資家に向いています。

  • ベトナム個別株よりも、ETF・投信での分散投資を重視する方
  • 日本株・米国株のメイン口座とベトナム関連商品を一元管理したい方
  • 少額(100円〜)から積立投資を始めたい方
  • 楽天ポイント等の付帯サービスを活用したい方(楽天証券)

一方、「ベトナム個別株を直接買いたい」「VinGroup・Vinhomes等の特定銘柄に投資したい」という方には、SBI証券・アイザワ証券の方が適しています。

5. 4社徹底比較表

ここまでの内容を、4社の構造的特徴として比較表に整理します。

比較項目 SBI証券 アイザワ証券 楽天証券 マネックス証券
ベトナム個別株 ○ 対応 ◎ 対応(銘柄豊富傾向) △ ETF中心 △ ETF中心
主な対応市場 HOSE中心 HOSE・HNX・UPCoM -(ETFのみ) -(ETFのみ)
取扱銘柄数 VN30中心(公式確認) VN30+α(公式確認)
手数料水準 中(オンライン) 高め(担当者制度) 低(ETF) 低(ETF)
注文方法 オンライン中心 電話中心 オンライン オンライン
受渡日 T+2.5(個別株) T+2.5(個別株) -(ETF基準) -(ETF基準)
為替手数料 VND-JPY(円貨決済対応) VND-JPY -(円建てETF) -(円建てETF)
口座開設 オンラインで完結可能 書類郵送中心 オンラインで完結可能 オンラインで完結可能

※2026年5月時点の公開情報に基づく比較・各時点で最新を公式で確認してください
※「○・◎・△」は本記事の構造的整理であり、優劣評価ではありません

6. 投資目的別の推奨アプローチ

4社の構造的特徴を踏まえて、投資目的別の選択肢を整理します。

目的1:「ベトナム個別株を本格的に研究して買いたい」層

VN30銘柄を中心に、中小型株(VN30外・HNX・UPCoM銘柄)まで含めて取引したい層には、取扱銘柄の豊富さでアイザワ証券が選択肢の一つになります。

  • 取扱銘柄数を重視 → アイザワ証券
  • ただし手数料はSBI証券より高めの傾向
  • 担当者制度を活用したい方には適する

目的2:「主要VN30銘柄を中心にオンラインで取引したい」層

HOSE上場の主要VN30銘柄(VIC・VHM・VCB・HPG・MWG・VNM等)を中心に、オンライン完結で取引したい層には、SBI証券が現実的な選択肢の一つになります。

  • オンライン取引の利便性 → SBI証券
  • 円換算で取引内容を把握しやすい点も特徴
  • 既にSBI証券口座を持っている方には自然な選択

目的3:「ETF・投信で分散投資したい」層

個別銘柄選択の手間を省き、ベトナム株式市場全体の成長性に乗りたい層には、楽天証券・マネックス証券・SBI証券のETF・投信が選択肢になります。

  • 少額・分散・日本円・特定口座対応
  • 具体的なETF商品の選び方は、連載別記事「ベトナム株ETF・投資信託の選び方」(第17記事)で詳細解説
  • 楽天ポイント連動を活用したい方には楽天証券

目的4:「少額から積立で始めたい」層

投資信託の積立(月100円〜)で、無理のないペースでベトナム関連商品に投資したい層には、楽天証券・マネックス証券・SBI証券いずれも対応可能です。

目的5:「ベトナム旅行や駐在を兼ねて現地口座を開設したい」層

現地での生活基盤がある方は、SSI Securities・VnDirect等の現地証券会社での口座開設も検討の余地があります。ただし、確定申告等の実務的ハードルがあるため、税理士等の専門家への相談を推奨します。

★大切な前置き

本記事は、各証券会社の構造的特徴を客観的に整理したものです。「どの証券会社が最強」「○○証券で儲かる」といった推奨は一切しておりません。投資判断は、ご自身の投資方針・リスク許容度・運用期間等を総合的に検討して、ご自身の責任において行ってください。

7. 証券会社選びの構造的注意点

4社比較表だけでは見えにくい、ベトナム株取引特有の構造的注意点を整理しておきます。これらは、長期投資家にとって特に重要な観察ポイントです。

注意点1:為替手数料の累積影響

ベトナム株の取引では、VND-JPYの為替交換が発生します。特に注意すべきは、配当受取時の為替交換です。長期保有で配当を受け取り続ける場合、毎回の為替手数料が累積し、想定外のコスト要因となる可能性があります。

  • VND-JPY直接交換 vs VND-USD-JPY経由交換の構造的違い
  • 各証券会社の為替スプレッドの差
  • 長期投資家にとっての累積コストの重要性

注意点2:FOL(外国人保有上限)の構造的制約

ベトナム株式市場の独自の制度として、FOL(Foreign Ownership Limit・外国人保有上限)があります。多くの銘柄でFOLは49%、銀行業では30%等に設定されており、外国人投資家の保有がこの上限に達した「FOL満杯銘柄」では、新規の買い注文が成立しないか、プレミアム価格(時に20-40%上乗せ)が必要となります。

  • FOL満杯銘柄(VNM・FPT・VCB等で頻繁に発生)の取引対応は各社で異なる
  • アイザワ証券は対応力が高い傾向
  • SBI証券では制約される場合がある
  • FOL構造の詳細は、別途解説記事を準備しています

注意点3:配当の源泉徴収と二重課税

ベトナム株の配当は、ベトナム国内で源泉徴収された後、日本居住者には日本側でも所得税が課税される構造です。日本の確定申告において外国税額控除を活用することで、二重課税の一部を回避できますが、実務的な手続きには注意が必要です。

  • ベトナム源泉徴収:配当・キャピタルゲイン課税
  • 日本での確定申告
  • 外国税額控除の手続き
  • 税務の詳細は、税理士等の専門家へのご相談を推奨

注意点4:約定通貨と為替リスクの構造

各証券会社により、約定通貨(VND建てか、USD建てか、円換算表示か)が異なります。円換算表示でも実際の取引はVND建てで行われるため、為替変動の影響は変わりません。「円換算で把握しやすい」というのは取引内容の表示方法であり、為替リスクが消えるわけではありません。

注意点5:取引時間とベトナム市場の独自性

ベトナム市場は現地時間9:00〜15:00(ランチ休憩あり)で、日本時間では11:00〜17:00程度です。リアルタイム取引が可能な時間帯は限られるため、注文方法(成行・指値)の選択が重要になります。

8. 口座開設の実務手順

各証券会社のベトナム株取引を始めるための、口座開設の実務手順を整理します。

共通の必要書類

  • マイナンバー(個人番号)確認書類
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポート等)
  • 海外取引用の追加書類(各社による)

SBI証券・楽天証券・マネックス証券の場合

  • オンラインで口座開設が完結可能
  • 通常2-3週間程度で開設完了
  • ベトナム株取引には、外国株式取引口座の追加申込が必要な場合あり

アイザワ証券の場合

  • 書類郵送による口座開設が中心
  • 担当者対応のため、初回面談・電話相談が組み合わさる場合あり
  • 口座開設までの期間は2-3週間程度(各時点で最新を公式確認)

海外居住者の方への注意

日本居住者向けの証券会社のため、海外居住中の方は口座開設に制約があります。海外駐在中・移住中の方は、各社の海外居住者対応ポリシーを事前にご確認ください。

9. 編集員リンの観察

ハノイで生まれ育ち、現地で経済学を学び、証券業界に身を置いてきた私から見ると、日本の証券会社のベトナム株取扱には、いくつかの構造的特徴があります。

SBI証券のような大手ネット証券は、オンライン取引の利便性と円換算表示の分かりやすさで、日本人投資家にとっての参入障壁を下げています。「ベトナム株は遠い国の特殊な市場」という心理的距離を縮める意味で、大きな役割を果たしていると思います。

アイザワ証券のような「アジア新興国専門」の証券会社は、ベトナム株取扱銘柄の豊富さで他社と差別化されています。HNX・UPCoMの中小型株まで取引したい本格派の日本人投資家には、貴重な選択肢になっています。電話注文中心という運営方法は、オンライン完結を求める層には不便ですが、担当者との対話を重視する層には適しています。

楽天証券・マネックス証券は、個別株よりもETF・投資信託の品揃えが充実しています。「ベトナム経済の成長性には乗りたいけれど、個別銘柄の研究時間はない」という日本人投資家には、自然な選択肢になります。

どの証券会社が「最強」というのは、投資家ご自身の目的次第です。個別銘柄を本格的に買いたいのか、ETFで分散したいのか、少額から始めたいのか──。それぞれの目的に対して、最適な選択肢が異なります。

派手な売買推奨はしません。
私たちの仕事は、各社の構造を「光と影」の両面から、誠実に解説することです。

ご自身の投資目的に合った証券会社を、慎重に選んでいただければと、── 私はそう思います。

10. まとめと免責事項

本記事では、日本人投資家がベトナム株を購入できる主要証券会社4社の構造的特徴を、整理してきました。

ポイントを整理すると、以下の通りです。

  • 日本からベトナム株を買う3つの方法(日本の証券会社経由・現地証券会社・ETF/投信)
  • SBI証券:大手ネット証券・オンライン取引・円貨決済対応・主要VN30銘柄中心
  • アイザワ証券:アジア新興国株専門・取扱銘柄豊富・電話注文中心・担当者制度
  • 楽天証券・マネックス証券:ベトナム関連ETF・投資信託中心・個別株は基本的に非対応
  • 4社比較表で構造的特徴を整理
  • 投資目的別の選択肢を提示
  • 為替手数料・FOL・配当税金等の構造的注意点を整理
  • 口座開設の実務手順を解説

そして、最も大切なのは──「どの証券会社が最強か」ではなく、「ご自身の投資目的に合うか」という視点です。

本記事は、各社の構造を客観的に整理することを目的としており、特定の証券会社や銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の投資方針・リスク許容度・運用期間等を総合的に検討して、ご自身の責任において行ってください。

ハノイから、また次の記事でお会いしましょう。


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本記事は、ベトナム資産形成研究所の「投資ガイドカテゴリ」の柱記事です。連載別記事と合わせてお読みいただくと、ベトナム株市場の構造的理解がさらに深まります。


※本記事は、SBI証券・アイザワ証券・楽天証券・マネックス証券の各社の構造に関する情報提供を目的とした事実報道です。

特定の証券会社や銘柄の売買を推奨するものではなく、投資助言業として行われるものでもありません。

本文中の手数料水準・取扱銘柄数・取引時間・受渡日・口座開設手続き等は、2026年5月時点の公開情報に基づきます。各情報は変更される可能性があるため、最新情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。

「ベトナム株を買える証券会社」の状況は、各社の方針変更・規制環境の変化等により変動します。本記事の内容は、執筆時点での情報整理であり、将来の取扱変更を保証するものではありません。

ベトナム株取引には、為替リスク・流動性リスク・FOL(外国人保有上限)制約・配当源泉徴収と二重課税・取引時間の制約等、複数の構造的リスクが存在します。投資判断にあたっては、これらのリスクを総合的にご検討ください。

投資判断の最終的な決定は、読者ご自身の責任において行ってください。

ベトナム株式投資は価格変動が大きく、為替変動を含めて元本割れのリスクを伴います。

──ベトナム資産形成研究所・編集部
(執筆:リン)
2026年5月17日

【免責事項】
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。
詳細は免責事項ページをご確認ください。

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